![]() 「Honey day」 ![]() |
……久しぶりの、休日。
比較的戦況が穏やかな地区へと入って、珍しく、俺たちも1週間の自由を与えられた。 定められた宿舎を拠点に、皆、それぞれ好きなように散っていく。 町へ出る者、訓練をする者、必要な物の調達に走る者。 それぞれが、思い思いの休日を過ごす、そんな日々の、ある1日。 「……ブライアン」 休日になっても相変わらず庶務に追われていた俺を、アインが呼んだ。 「何だ?」
目はやらず、返事だけ返す。
「ブライアン」 食堂のテーブルに巻き散らかされた書類。休日返上でずっと仕事をしていた俺は、何もせずにただ目の前に座って俺を見ているアインに思わず怒鳴り返してしまった。 「あ……」 見上げた先には驚いた顔。 「……っ、すまん、っ……」
気まずくなって俯くと、腕を組んでムツカシイ顔をしたアインが、フッと動いた。
呆れたようなため息。 目の前に立っていたアインが、す……と身を屈め、俺の顔を下から覗き込んでくる。 「俺はどーなんだよ」 蒼い目が細められて、俺を捕らえた。
「ずっと待ってんだぜ、お前が仕事やめるのを」
どきん、と胸が疼いた。 「だ、だって、仕事終わらせないと」
俺はもう、既に逃げ腰。 「……何で逃げんだよ」 フッとアインが笑った気がした。 「……っ、何でもないッ!!」
じり、と近づいてくるアイン。少し下がる俺。 腕の中に閉じ込められて、顎を捉えた手で無理やり仰向かされる。
「どうした、何で逃げんだよ」
ふっと腕が緩み、捉えられていた空間が開く。 「ほら、逃げたじゃねぇか」
笑い混じりに引き寄せられ、また腕の中に閉じ込められる。 「素直じゃねぇなぁ……」 くく、と喉の奥でアインが笑った。 「素直に仕事やめねぇと、力づくで部屋に連れてくぜ?」
耳元で響く低い声に、ぞくん、と背筋に痺れが走る。 「〜〜〜〜〜」
悔しくて、恥ずかしくて、言葉にならない。 「……連れてけよっ、早く……ッ!」
片付けてくれる誰かに、ゴメン、と心の中で頭を下げて。
「ま、まままま待って、ッ!」 押さえ込まれるようにして、熱い身体に圧し掛かられて。 「どんだけ俺が待ったか判ってんのか、コラ」 目の前で脱ぎ捨てられ、あらわになる、逞しい上半身に、息を呑む。 「……お前だって」 顎を取られ、息が掛かるほど顔を近づけて。 「息を上げて、目ェ潤ませて……やらしィ顔、してんだぜ」 判ってんのか、と囁かれて、イヤイヤと首を振る。 「こん、な、俺……ちが……っ」
恥ずかしくて。 「……っん! やぁ、ッ」
上着の裾を潜り込んで胸の突起を弾いた指。走った感覚に頭の中が溶けていく。
声を殺して泣く俺に、戸惑ったようにアインが触れてくる。 「こわい、ん、だ……」
吐き出した言葉に感情が解けて。 「……ッ、ほん……っとに、お前ってヤツぁ……」
噛み付くように口付けられて。ねじ込まれた舌に、自分の舌を絡め取られて。
「そんだけ……俺が好きってことだろうが」 太腿をなで上げる手が中心に触れて。 「キスで、触られて、こんなになっちまうくらい」 「やあっ……」 大きな手で勃ち上がった俺自身を握りこまれて、その感覚に身体が震えて。 「気持ちいいンだろ? ブライアン……」
アインの手でされる、それだけでも堪らないのに。 「んっ、あ、あぁっ……ッあァ、ん、んんっ、ぁあ、や、やあっ、ああッッ!」 くちゅくちゅ……。粘着質な音と、荒い息と、喘ぎ声。与えられる感覚とごちゃ混ぜになって。
「イっちまえよ、ほら……」
強烈な快感が弾けて、溢れて放つ感覚に腰が溶けて。意識が真っ白になって。 「ァ……」
白濁を舐め取る赤い舌に、ごくんと唾を飲み込む。 「おれ、も……」
アインのが、欲しい。
唇に当てられた指に舌を這わす。 「……来いよ」
ベットに腰掛けたアインの足元に誘われる。 「無理……しなくていいんだぜ」 苦笑交じりの声に首を振って唇を開く。 だって、欲しい。アインが、欲しいんだ。
半開きの唇でアイン自身に触れる。その熱に、訳がわからなくなった。 ちゅぷ、ちゃぷっ。じゅぷっ。ぴちゃっ。
口と、舌と。アインの間に響く濡れた音。 「あァ……すげぇ、いいぜ……」
擦れた声に、嬉しさで頭の芯が溶ける。 口を大きく開けて、飲み込めるだけ飲み込んで。舌を這わせて。舐めしゃぶって。 「……ッ!」
息を詰める音。ぐっと大きさを増すアインに感じるのは、息苦しさと、快感。 「口、放せ、ブライア」 いやだ……ぜんぶ、おれに。
「……っクソッ……!」 「わりィ……ッ!?」
むせ返るような青臭い匂い。頬を濡らすそれを指に掬い取って、ちゅぷん、と口に含んだ。 「もっ、と……」 指をくわえたまま見上げた俺に、飢えたようにアインは噛み付いた。
「腰が痛てぇ……」 朝食を取りに降りて食堂のテーブルに突っ伏した俺に、解放軍の看護婦、アリアが近寄ってきた。
「ブライアン、書類、散らかしてたわよ」 束ねた書類を手渡しながら、アリアがクスリと笑う。 「栄養ドリンクと軟膏と湿布、用意してるから。いるなら取りに来て」「!? ……っな、な、ッ……!?」
絶句する、俺。 「……っっ!!」
恥ずかしくて。恥ずかしくて。恥ずかしくて。
〜Fin 〜
|
** 後書き **
(という名の懺悔/やっぱり←爆) 『Honey Day』 如何でしたでしょうか? 挿絵担当ななちょです.
*〜* いずみ様 *〜*
いつも素敵なアイvブラSSを生み出して下さり有難う御座います☆ 〆が私信なサイト【ふぇ〜だ屋本舗】をこれからも良しなにお願い致します(笑)
***『Honey Day』オマケのななちょ&いずみコラボ絵チャログは後日纏めてUP致します〜*** |